はじめに
先日、Macの初期設定とデータ移行のご依頼で、とても素敵なご夫婦に出会いました。
2014年から外付けHDDをMacに繋ぎっぱなしにしてきたというのです。
「抜いちゃいけないと思っていたんです」
「前に来た業者さんが付けてくれたから、大事にしてました」
そう語るお二人は、Time Machineという名前すら知りませんでした。
それでも——その行動は、結果的に大切なデータを守ってきたのです。
現場で起きたこと
訪問先でお預かりした旧Macは、macOS Catalina(10.15)。
外付けHDDは11年もの長さを共にしてきた相棒です。
お二人は「バックアップを取っている」という認識はありましたが、仕組みは知らず、ただ「繋いでおくべきもの」と思っていたそうです。
しかし、新しいMacへの移行作業で予想外の事態が発生しました。
Time Machineのバックアップから復元できなかったのです。
原因は、OSバージョンの大きな差と、外付けHDDの経年劣化。
USB経由でのデータ移行を試みましたが、20GBの写真移行が一向に進まず、現場での完了は断念しました。
現場での判断
その場では、次の作業までを完了しました。
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iCloudでSafariと写真の同期を確認
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ウイルスバスターの設定
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その他、最低限の動作確認
そして、旧Macは店舗に持ち帰って作業を続行する判断をしました。
現場で無理をして中途半端になるよりも、落ち着いた環境で確実にデータを移すためです。
Time Machineとは?
ここで少し解説します。Time Machineは、macOSに標準搭載されているバックアップ機能です。
外付けHDDやNASを接続すると、自動でシステム全体やファイルを世代管理し、必要なときに復元できます。
メリット
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自動でバックアップ
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ファイル単位でも復元可能
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過去の状態に戻せる
注意点
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OSのバージョン差で復元できない場合がある
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外付けHDDにも寿命がある(5〜7年目安)
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定期的な動作確認が必要
意味を知らなくても守ってきたもの
今回のご夫婦は、Time Machineという仕組みを知っていたわけではありません。
それでも、「大事なものだから抜かない」という思いで、11年間繋ぎっぱなしにしてきました。
その気持ちがあったからこそ、データは残り、新しいMacへ繋げることができたのです。
ITはどうしても専門用語や仕組みが難しく、「何が何だか分からない」まま使っている方も多いと思います。
でも、守ろうとする気持ちがあれば、その行動が大切なものを残すことに繋がることもあります。
今回のご夫婦との出会いは、「人の優しさとITが交わった瞬間」でした。
これからも、そんな瞬間を大切にサポートしていきたいと思います。
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