年末になると、なぜか増えるITトラブル。
今回も、いわゆる「よくある話」なのですが、構造を知らないと一気に詰むケースだったので、記録として残します。
起きていた状況
Microsoftアカウントへのサインインを求められる
パスワードが分からない
パスワードリセットを試みたが、アカウントがロック
SMSが届かず、本人確認ができない
officeの認証が完璧でなくoutlookが使えない
初期設定を誰が行ったか確認すると、別のパソコン修理業者とのこと。
その業者に確認していただいたところ
「パスワードは控えていない。
何回か入れ直したんじゃなかったっけ?」
とのお話だったとのこと。
……この一言で、原因はほぼ確定しました。
なぜ詰んだのか(原因)
今回のポイントは3つです。
① アカウント情報が記録されていない
Microsoftアカウントは
Windowsログイン
Office
OneDrive
などに紐づく重要なデジタル資産です。
これを
「記憶頼り」「控えなし」で扱うと、トラブル時に復旧できません。
② PINコード未設定
「詳しい人ならPINはいらない」という話を聞くことがありますが、
PINコードは保険です。
PINコードがないと、本人確認の選択肢が減り、
今回のようにパスワードリセットすらできなくなることがあります。
③ Microsoftの仕様(30日ルール)
Microsoftでは、セキュリティ情報を書き換えた場合にも
30日間は変更が反映されません。
つまり
今すぐ直すことは不可
仕様上、待つしかない
という状態でした。
おうちのIT屋さんの対応
今回は「修理」ではなく「診断」のため、診断料はいただいていません。
その代わりに、A4一枚にまとめてお渡ししました。
記載した内容
現在の状況と原因
30日後に再トライしてみること
ロック解除できた場合の正規手順
それでもダメな場合の最終手段
データ抜き出し
初期化
Microsoft Officeの再購入
あいまいな希望は持たせず、
現実的な選択肢をすべて可視化しています。
プロの仕事とは
ITの仕事は「直すこと」だけではありません。
記録を残す
詰まる未来を先に潰す
責任の範囲を明確にする
これができて初めて、プロの仕事だと考えています。
動いているうちは問題が見えません。
でも、止まった瞬間に「設計の質」が露わになります。
最後に
パソコンやアカウントは、
「使えているから大丈夫」ではありません。
控えてあるか
復旧できる設計か
誰が責任を持っているか
年末年始は特に、一度見直すことをおすすめします。
おうちのIT屋さんでは、
売る前に、直す前に、まず構造を説明します。
「今は動いているけど不安」
そんな方は、診断だけでもご相談ください。